いまさら聞けないドメインの仕組み
今日では当たり前のように目にし、利用しているドメイン。皆さんが今この記事を見ている時でさえ、mrp-net.co.jpというドメインを利用しています。ドメインがインターネット上の住所である事は、なんとなく理解されている方が多いと思いますが、実際、どのように目的のWebサイトまでたどり着いているのかを解説いたします。
この記事を理解する事によって得られる知識
・ドメインとは
・DNS(Domain Name System)とは
・ドメイン入力(もしくはQRコード読み取りなど)からWebサイトが表示されるまでの仕組み
ドメインとは?
ピリオドで区切られ、253文字以内の文字列です。各ラベルには、英字(A~Z)、数字(0~9)、 ハイフン( – )が使用できるとされてきましたが、最近は特定の条件下で日本語も使用できるようになりました。
各レベルによって、管理組織が定めるルールがあります。興味がある方は、各レベルの管理組織のルールを調べる事で、より深い知識がえられるでしょう。
DNSとは?
インターネット上でパソコン同士やサーバと通信する際は、192.168.0.5などのようなIPアドレスによって相手を特定しています。しかし、人がインターネットにアクセスする際にIPアドレスで通信先を特定する事は困難です。そのため、ドメインによって利用しやすいようにしています。
ドメインをIPアドレスに変換して、目的のサーバに案内する仕組みがDNSです。
DNSでは、ドメインが以下のようにレベルごとに、ネームサーバと呼ばれるデータベース機能にて管理されています。
頂点にあるネームサーバがルートサーバと呼ばれ、トップレベルドメインの情報を管理し、トップレベルドメインのネームサーバは第二レベルドメインの情報を管理し・・・と、木を逆さまにしたようなツリー構造で管理されています。
ドメインを入力してからWebサイトが表示されるまでの仕組み
図のように、ツリー構造の上位のネームサーバから問い合わせを行い、最終的にIPアドレスを特定しWebサイトにアクセスしています。毎回ルートから問い合わせると負荷がかかるので、各端末や各ネームサーバにアクセスしたドメインとIPを一定時間記憶するDNSキャッシュという機能で負担軽減がされています。
ネームサーバは自宅のWindows上でも構築する事ができます。簡単な定義ファイルを作成する事で動作しますので、これからネットワークの勉強を行う方の第一歩としてもお勧めできます。