今回は私が自宅のWi-Fi通信速度改善のために試して見た事をまとめてみました。
もし今、自宅のWi-Fi通信速度に不満があるようでしたらご参考までに。
Wi-Fiとは
まずWi-Fiって何?!と聞かれて、皆さんは正しく回答できますか?!
まずはWi-Fiの基礎を改めて調べてみました。
Wi-Fiとは無線LAN(Local Area Network)の事で、さまざまな機器が無線でインターネットに接続可能になる方式の名称です。正式や表記はWi-Fiだそうですが、WiFi、wi-fiなどと記述されることもあり、間違いではないそうです。
2024年1月現在のもっとも広く普及しているWi-Fiの規格としては「Wi-Fi 6/6E 最大通信速度:9.6Gbps/」となっており、2024年度からはWi-Fi 7規格が普及し始めるのではないかと言われています。現時点でTP-LinkからすでにWi-Fi 7モデルの製品も発売されておりますが、価格が5万~6万円程度でまだまだ非常に高額となっていました。
このWi-Fi 7規格、次世代の高速・高性能な無線インターネット接続を実現する技術で、最大通信速度は46Gbpsで、Wi-Fi 6の4.8倍の速度となっており、Wi-Fi 6モデルより圧倒的に速度が向上しており、より高速で大容量のファイルのダウンロードや4K/8Kのストリーミングなどがスムーズに行える規格となっています。
Wi-Fi通信速度
Wi-Fiの通信速度とは、Wi-Fi電波を利用により1秒あたりに送受信できるデータ量であり、速度が速いほど、送受信できるデータ量が大き、快適にインターネットを利用することができます。
Wi-Fiの通信速度は「bps(bit per second)」という単位で表され、一般的なWebサイトの表示や標準画質の動画であれば10Mbps、高画質動画でも30Mbpsあれば十分快適にインターネットを楽しむことができると言われています。
100Mbps以上であれば、さらに大容量のファイル転送や、オンラインゲームを快適に楽しむことができます。インターネット利用すべてにおいて、ストレスなくインターネットを快適に楽しむためには100Mbps以上の通信速度を目指すようにしましょう。
Wi-Fi通信速度改善のために
では次にこのWi-Fi通信速度を改善するために良いとされている方法をご紹介します。
①中継器を利用する
Wi-Fiの利用できる範囲を広げてくれる中継器というものがあります。家の2階にあがるとつながりにくいと感じる場合は中継器を設置してみるといいかもしれません。
②ルーターの位置、アンテナの角度を変える
電波は通り抜けしやすいものと、しにくいものがあり、木材やガラスであれば問題ありませんが、コンクリートや金属などは電波に影響を与えるため通り抜けしずらいと言われています。
またルーター自身にアンテナがついてるタイプでは、アンテナの向きや角度を調整することで電波が改善できる場合もあります。
③電波の障害となるモノをどかす
上記でも記載した通り、電波には通り抜けしやすいものと、しにくいものがあります。また家電が発する電波とぶつかりあう電波干渉を起こすこともあります。
電波干渉をおこしやすいと言われている家電は、電子レンジ、IHクッキングヒーター、テレビ、コードレス子機、Bluetooth機器などです。これらの家電の近くにルーターを設置するのはなるべく避けた方が通信速度も安定します。
④Wi-Fiルーター自体を変える
Wi-Fiルーターの規格が古いタイプだと、当然その規格にあった通信速度にしか対応できません。古いタイプのルーターを使っている場合は、最新機種に変更してみましょう。
⑤メッシュWi-Fiを利用する
中継器を利用しても速度が改善されない場合はメッシュWi-Fiが有効とされています。
メッシュWi-FiはWi-Fiをその名の通り網目のように張り巡らせる通信形態で、配置した子機それぞれがメインルーターのコピーのような役割を担うことができるので、メインルーターの負荷を軽減することができます。そのため中継器よりも高速で安定した通信を可能にします。
⑥回線自体を見直す
根本的な話ですが、回線事業者によって回線の仕様や設備なども様々なため、回線事業者から変更することで、Wi-Fi通信速度が上がる可能性もあります。
Wi-Fi通信速度改善のために 実際にやったこと
ではWi-Fi通信速度の改善にために実際にやってみたことと、その結果どうなったかをご紹介します。
そもそも、私の自宅は古い木造一軒家です。そのため、ルーター設置場所と自室との間に距離があり、さらにルーター自体は1階、自室は2階となっています。
部屋の扉や窓を全て閉め切った状態で自室でオンラインミーティングなどしようものなら画面がフリーズを繰り返し、とてもではありませんがオンラインで会話することはできませんでした。
通常画質の動画でも定期的に止まってしまい、イライラすることが多々あります。また、ファイルのダウンロードにも時間がかかることが多く、快適とはいえない状態でした。
そのためこれまでに上げた改善方法をから以下のような事を試してみました。
①中継器の設置
自室のある2階への上がり口に中継器を設置しました。
⇒設置しないよりはましといった状態で決して満足できる改善はできませんでした
※中継器の設置位置を色々と変更してみましたが、結果は同じでした。
②中継器の設置 その2
中継器のグレードをあげてみました。(物理的にもサイズも大きくなりましたが…)
⇒設置しないよりはましといった状態で決して満足できる改善はできませんでした。
③Wi-Fiルーター自体を変える
Wi-Fiルーターを最新機種にして、グレードのいいものに変更しました。
⇒特段大きな変化はありませんでした。
※巷で割と聞くアルミホイルを反射板のように設置してみたり、アンテナをアルミホイルで長くしたりしてみましたが、変化はありませんでした。
④メッシュWi-Fiへ変える
ルーターをメッシュWi-Fi対応機種に変更してみました。メインと子機1台。
⇒劇的な改善がみられました。(これについては次の章で詳細を記載します。)
メッシュWi-Fi導入へ
中継器やルーター本体のグレード上げても、満足いく改善が出来なかったので、ついに以前から気になっていたメッシュWi-Fiを導入してみることにしました。私の自宅の場合ではメイン1台、子機1台の2台を導入しました。
メインルーターはもともとのルーター設置場所にそのまま設置。子機は少し離れた2階の自室内に設置しました。その結果以下のように通信速度が大幅に改善されました。
上記は中継器を利用していた時の自室の通信状態です。
通信死にかけてない?!と、実際の数値でみると感じるほどでした。
ちなみにインターネット速度に違いがでた理由は時間的なものがあるかもしれませんが原因は不明です。
上記がメッシュWi-Fiを導入してみての計測結果です。
こんなに変わる?!?!といった状況です。
実際、自室でよく行うスマホでの電子書籍のダウンロードの時間は大きく改善され、動画視聴していても止まることが全くなくなりました。
上記が計測した実際の自室内での電波強度です。左が中継器を利用していた状態で、右がメッシュWi-Fiを導入した後の状態です。
いかがでしたでしょうか。
いままでWi-Fiの通信速度を改善しようと色々と試行錯誤を繰り返していたことが全て無駄だったような…メッシュWi-Fiへの変更一択といった結果となりました。
今回、私の場合はメインと子機で2万弱の価格で機器を購入しました。
中継器などよりも価格が高く、また子機を増やせば増やすほど当然値段も高くなるため、最後の手段と思っておりましたが、ここまで劇的に変化するのであればこの値段を払う価値も十分にあったと感じています。
もっと早く導入しておけばよかったと思うほどです。
私の場合はメインと子機の2台で十分に足りましたが、子機を増やせばカバー範囲も広がるので、自宅の広さやメインルーターからの距離などによっては、子機を増やすことで対応可能です。
メッシュWi-Fiもだいぶ製品が出てきており、値段もかなり安くなってきたように思いますので、自宅のWi-Fi通信速度に不満を感じているようでしたら、早めにメッシュWi-Fiに切り替えてみてはいかがでしょうか。