弊社ではテストエンジニアという職種の人たちがいます。
ITエンジニアというと「プログラマー」や「システムエンジニア」
という名前なら聞いた事がある人もいると思いますが、
【テストエンジニアって?なに?】と聞かれる事も多いです。
なので今回は、目立っていないけど大切な「テストエンジニア」についてご紹介したいと思います。
テストエンジニアとは
市場に出回る前のシステム・製品やソフトウェアが
【制作した側の意図に沿って正しく動作しているか?】
【予想していない動作をしていないか?】
欠陥や不具合がないかを検証する事に特化したエンジニアのことを「テストエンジニア」と呼んでいます。
テストエンジニアの役割
スマートフォンやアプリ、PCのソフトウェアから家電製品など様々な技術を使った製品が私たちの生活において、欠かせないものになっています。
しかし、これらの製品が市場に出回ってから不具合や誤反応が起きてしまうと、経済的な損失やその企業の信用問題にも繋がりかねません。
また近年では日々技術が更新されており、高品質・高セキュリティ化が進んでいます。
その為、様々な経験を積んだテスト専門のエンジニアがテストを行い、日常に発生する問題を未然に防いでいます。
テストエンジニアの業務
対象となるPCのソフトウェアやIT製品の情報を元に様々なテストに関する業務を実施します。
今回は簡単に説明させていただきます。
①テスト計画の作成
製品・システムの仕様に基づいて、テストの目的・テスト対象を定めます。
・どの様なテストが必要か
・スケジュールの作成・進行・管理
②テスト設計
テスト計画で作成されたテスト対象・目的・開発状況に沿って行うテストを定めます。
・テストの具体的な手順やパターン作成
・開発状況に合わせたテスト用のプログラムやツールの準備
③テスト実行
製品・システムの開発状況や
テスト計画・設計に従ってテストを実行します。
④テスト結果の報告、分析、改善提案
各テストの実行結果をレポートとしてまとめ、その内容をお客様に報告します。
また問題があった場合は開発者にフィードバックできるように、テスト結果の分析したり、改善提案やアドバイスをすることもあります。
特に最終段階で行う運用テストの結果報告は、リリースするかの最終的な判断になる為、テスト結果の分析は重要となります。
不具合実例
実際にテストしていて過去にあった問題の一部を、簡単に紹介します。
①IP電話
特定の条件で正常に電話が発信できなくなる
②TVチューナ
ニュース番組の音声切り替え時に、音声が聞こえなくなる
③情報管理システム
データ削除する際に、指定していないデータまで削除してしまう
この様に人の生活や命・個人情報に関わる重要な問題があります。
最後に
製品によっては発売日が決まっており、場合によっては増員や残業などの力推しでテストを実行する時もあるので、リリース間近に忙しい時もあるのがテストエンジニアです。
ただ世の中にはまだ流通していない新しい技術や製品にいち早く触れ刺激を受けつつ、色々な問題を事前に見つけて日常を守るのは【テストエンジニア】ならではの魅力だと感じています。