弊社の募集要項の求める人の欄に【Microsoft Office(Word,Excel)を使ったことがある方】の記載があります。
この一文を見て、「使ったことがあるけど、業務でちゃんと使える知識があるのか?」「そもそも関数を業務で使うのか?」と疑問を持つ人も少なからずいると思います。
そんな人のため、今回は検証の業務で使っているExcel関数を実例交えて紹介したいと思います。
IF文
検証の現場では、DBのカラム値を使って、設計書に記載された処理通りに計算した結果をDBに格納しています。
その格納された値と、自分で設計書記載通りに計算しなおし導きだした値が同じであることを証明した証跡として残すためにIF分を使うことがあります。
■例
問:
Amount of moneyの値が仕様設計通りの計算結果なのかを確認したい
Amount of money :[ amount * price ]の値が格納されるカラム
■証跡
計算結果のセル(A9)には「amount * price」を計算する数式を入力し、比較結果のセル(B9)には「=IF(A9=E3,”一致”,”不一致”)」を入力することにより、一目で結果が分かるようにしています。例ではぱっと見で一致不一致を確認できますが、桁数が多くて確認できない時などはよく使っています。
SUMIF文
検証するシステムでDBの値を使って設計書に記載された処理通りに計算した結果を画面に表示しています。
画面表示をする際に、DBの値をそのまま表示するのではなく、プルダウンなどで条件を絞って表示することができます。
画面上で条件を絞って表示された値と自分で画面の表示条件を考慮しつつ、設計書記載通りに計算しなおし導きだした値が同じであることを証明した証跡として、残すためにSUMIF分を使うことがあります。
■例
画面
問:
画面に表示されている金額が仕様設計通りの計算結果なのか確かめたい
■証跡
計算結果のセル(C13)には「=SUMIF(C2:C10,A13,F2:F10)」を入力し、計算結果を表示します。画面表示値と表示結果をIF文で比較し、一目で結果が分かるようにしています。
LEFT文&MID文
私が経験した現場では、複数の項目値が合わさったユニークIDがlogとして出力されています。
自分が投入したテストデータを元にアクションを行った結果、出力されたlogから内容の正誤を確認します。
■証跡
ユニークIDを意味ごとに分割する際に、LEFT文とMID文を活用し、カンマ( , )ごとにセルへ値を格納していきます。そうすることで、ユニークIDの意味を理解しやすくしています。
IF文、SUMIF文、LEFT文&MID文に関しては、上述のように基本的にはシンプルな使い方をしていることが多いです。
時にはある関数の条件に別の関数を記載するといった複合した使い方をしますが、各関数の基本的な使い方を理解していれば、応用的な使い方にもすぐになれると思います。
Excel関数の習得の足掛かりとしてぜひ使ってみてください。